シェリー・ミード氏の提案するIPSは、インテンショナルピアサポート(意図的なピアサポート)の略です。2008年より数年間は、シェリー・ミード氏が来日し、5日間のワークショップが行われていました。
シェリー・ミード氏はIPSについて、下記(『「意図的なピアサポート」を考える取り組み』より引用した文章)のように話を始めておられます。
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『「意図的なピアサポート」を考える取り組み』より(引用ここから)
「私(シェリー・ミード、以下略)は、周りにいる人すべてが精神医療・福祉関係の支援者であるかのように感じていた時期がありました。あなたは、そう感じたことはありませんか? 問題を抱えているのはいつも私で、人は私の問題を解決し、私を援助するためだけに、私と時間を過ごしているかのようでした。そのような助ける側-助けられる側という一方通行の関係のあり方が、支援者以外の人間関係にも及んできて、私は自分を問題の塊のように感じ始めました。
しばらくそういう時期が続いていたのですが、やがて、私の考えを認めてくれ、私が自分自身や人との関係において責任をもつことを期待し、時には私に助けと支えを求める人たちと出会い、私は自分が他の人とそれほど違っているわけではないのだと感じ始めました。私にとって最高の関係は、その時々の、ありのままの私でいられるスペースを与えてくれ、そして、私に気づきを促すような問いかけをしてくれる人たちとの関係でした。そしてそれは、お互いにそうすることのできる関係でした。そのような関係の中で会話をしていると、病気についてはそれほど話すことはなく、その代わり、お互いにとって新しい視点を導きだすような、いろいろな考えを出し合うようになりました。このような人との関わりが、私の人生を変えることに役立ちました。
あなたは、そんなふうにお互いを認め、学びを促し合うことのできる人と出会ったことがありますか?」
IPS(インテンショナル・ピアサポート)をはじめての人に紹介するとき、私は上記のように会話を切り出すでしょう。IPSでは、それぞれが抱えている問題や悩み事を中心にした会話ではなく、新たな可能性に目を向けた、お互いにとっての学びを生み出すような会話を意図していることを伝えたいからです。そのような視点の転換が、人との関係のあり方にどれほど大きな違いを生み出すのかをIPSの実践を通して目にすることができます。 IPSは精神科領域のピアサポートのあり方を求めて形作られてきたものですが、大切な人との関係における、どのような場面の会話にも活かすことができます。私たちが求めてきたピアサポートのあり方は、究極的に、人と人との関係のあり方だからです・・・(引用ここまで)
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現在は、シェリー・ミード氏の来日は叶わないのですが、この続きの対話を学び続けたいと願っており、シェリー・ミード氏のワークショップで学んだ提案を伝えつつ、IPSに触れたことが無い方も、各地で学び続けておられる方も、一緒に学び合える機会が増えるといいなと思い、今回の企画をしました。
意図的なピアサポート(IPS)について、二日間じっくりゆったり学び合う時間をご一緒しませんか?
▧ 日 時
2022年11月5日(土)・6日(日) 2日間
11/5(土) 9:30~17:00
(open9:00~ close18:00)
11/6(日) 9:30~15:00
(open9:00~ close16:00)
▧ 定 員
10名程度(先着順・2日間参加の方優先)
▧ 会 場
Human ✿ Flower「カスタナの家」
〒930-0229
富山県中新川郡立山町前沢新町534
※富山地方鉄道「五百石駅」より徒歩2分
※お車の場合は、五百石駅の有料駐車場
(4時間無料、以降4時間100円)を
ご利用ください。
▧参 加 費
12,000円
※当日の支払いが難しい場合は、
支払時期のご相談を承ります。
▧お申込み方法
①氏名、②メールアドレス、③電話番号
(メールがエラーになった場合の連絡先)、
④どうして参加しようと思ったか(任意)を
記載の上、human.flower.info@gmail.com
まで、件名に「IPS勉強会11月希望」と入れて
お申込みください。
▧企画運営、案内人
神通優子(クロコ)
▧お伝えしておきたいこと
お互いに負担のない形で、
ご参加いただけますと嬉しいです。
ご興味を持たれた皆さまのご参加を、
お待ちしております☆
▧ 参 考
◯Intentional Peer Support
「意図的なピアサポート」を考える取り組み
https://intentionalpeersupport.jp/
◯意図的なピアサポート(IPS)
東京での勉強会ブログ